写真の色あせの原因は紫外線と温度

現像した写真は、冷暗所で保管しないと色あせてしまいます。色あせの原因になるのが、紫外線と温度です。紫外線は太陽光からだけではなく、蛍光灯やテレビの光にも含まれています。色あせさせたくない大切な写真は、室内であっても暗い場所で保管しましょう。また、写真は25℃以上で、劣化するといわれています。そのため、写真を保管する場所は、15℃以下を目安にします。暗い場所であっても、熱源が近い場合には注意しましょう。

たとえばタンスや引き出しに保管する際には、テレビやパソコンなどの長時間使用し、熱を持つ機器が近くにないかの確認が必要です。直接光が当たらない15℃以下の冷暗所で保管し、大切な写真を色あせから守りましょう。

写真を保管する冷暗所には湿度対策も重要

写真を色あせのから守る冷暗所ですが、湿度対策が重要です。なぜなら、写真の色あせのや劣化には湿度も関係しており、カビの原因にもなるからです。写真の染料が空気中の水分を吸収すると、成分が分解され変色します。また、カビが繁殖すると写真用紙や染料を侵食します。冷暗所は風通しが悪い場合が多く、湿度が溜まりやすいです。乾燥剤とセットで保管し、湿度からも写真の色あせを守りましょう。風通しがよい場所に保管していても、季節による湿度の変化には注意が必要です。

梅雨時期はもちろん、冬には結露で湿度が高くなります。写真の保管に適しているのは湿度30~50%とされています。写真を色あせから守るためには年間を通して湿度高くならないようにしましょう。